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芸事図鑑

いざなぎ流御祈祷

いざなぎ流御祈祷

「いざなぎ流御祈祷(ごきとう)」は旧物部村で守り伝えられてきた、古い要素を含む「民間信仰」です。昭和55年に国重要無形民俗文化財に指定されました。

陰陽道や修験道、仏教、神道などが混合して成立したと考えられています。
「いざなぎ」とは、いざなぎ流の起源を物語る「いざなぎ祭文」に登場する「いざなぎ様(大神)」に由来します。
その祭文には、日本に生まれ経文の修行を始めた占い上手の「天中姫宮(てんちゅうひめみや)」が人を救うための祈祷(呪術)を求めて天竺にわたり、「いざなぎ大神」から人形祈祷や弓祈祷などの祈祷法を習い日本に伝えた、ということが語られています。

宗教とはいえ、統括するような組織はなく、「太夫」がさまざまな知識を習得し管理しており、世襲制ではなく、なりたいものが師匠に弟子入りをして伝授してもらうという形式をとっています。
一人前の太夫である証である「許し」をもらうまでに10年はかかると言われています。
太夫は普段他の住民同様、林業や農業に従事し、依頼があると出かけていきます。

太夫の役割は4つあり、氏神や家の「神祭り」、病気治しの「病人祈祷」、弓を叩いて神憑りし託宣(占い)をする「祈祷」、山の神や水神をなだめ、自然災害を防ぐ「鎮め」があります。
カテゴリ
  • 伝統芸能
活動内容
国指定土佐の神楽のひとつで、香美市物部町に伝承されているもの。 大きな特色は、その名称が示すように祈祷と神楽とが未分化の状態であることである。 いざなぎ流御祈祷は、病人祈祷、雨乞い、鍛冶、狩猟など多岐にわたるが、主として家々の神や先祖神を祀る家祈祷の場合に舞を伴った所作がみられ、祈祷と区別して舞神楽と称する。 例えば、湯立てと称して湯釜の前で祭文を唱え、米粒を投入して神意を占うのは祈祷であるが、神意に叶うと松明と榊葉を手にして舞いながら家屋敷を祓い清めていく。 これが火ぼての舞、湯ぼての舞である。 こうした祈祷の部分として、襷(たすき)の舞、錫杖、扇の舞、盆の舞、太刀の舞、大将軍の舞などみられる。 これらの御祈祷は、個人の依頼によって行われるので、不定期である。
活動拠点
高知県香美市物部町
設立時期
代表者名
Webサイト
https://www.city.kami.lg.jp/soshiki/54/izanagiryu.html
備考

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