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芸事図鑑

名野川磐門神楽

名野川磐門神楽

名野川磐門神楽は神職たちが中心となり神楽を引き継いできた。
口伝により継承されてきた名野川磐門神楽の唯一の文献資料は翻刻『磐門神楽記』である。
「神社祭礼の重要な神事として由緒ある社家により伝承され古来信仰によって育ち守られてきた神事芸能である」とされている。
主に日浦家を中心に神楽が行われ神職の山内家と神楽太夫の北岡家により伝承し守れてきた。
特定の若い衆に伝授し貴重な舞方や神歌などを秘蔵し「門外不出」の技が有ったという。
神楽奉仕者たちは地域外で舞うより仁淀川町名野川地区8社の氏神神社で神楽奉納する事を一とする。
よって氏子からの要請により出向き神社で神楽を舞う。神社宮司を中心に保存会が運営されている。
カテゴリ
  • 伝統芸能
活動内容
夏は豊作祈願、冬は豊穣感謝の神楽を奉納する。伊予から土佐に流れる仁淀川支流中津川を中心とする名野川地区に伝承されている採物(とりもの)神楽であり手に(鈴・扇子・幣)などを持ち廻る出雲流神楽である。「国指定重要無形民俗文化財・土佐の神楽」の1つ。 舞順序は次に示す順序にて行う。ただし7番以降は入れ替わる場合がある。 1番 注連(しめ)之舞、2番 白開(びゃっかい)之舞、3番 一番神之舞、4番 神迎之舞、5番 宇受姫(うずめ)之舞、6番 磐門之舞(ここまではなにがあっても順番を入れ替えない) 7番 折敷(おしき)之舞、8番 飛出(とびで)之舞、9番 弓之舞、10番 二天(にてん)之舞、11番 山主(やまぬし)之舞、12番 四天(してん)之舞、13番 豊熟(ほうじゅく)之舞、14番 王神太刀(おうじんたち)之舞、15 薙刀(なぎなた)之舞、16番 八百登女(やおとめ)の舞の順である。舞順序は神楽奉仕者たちの人数により前後する場合がある。四天之舞を行なわないと豊熟之舞は行われない。豊熟之舞は豊穣感謝の舞であり春はなく秋のみ行われる。 始めに舞殿に張り巡らす注連縄(しめなわ)を手に持ち舞う注連之舞から始まる。手に持ち廻った注連縄を神楽奉仕者や氏子たちが舞殿2間四方の柱に張り廻らす。続いて白開之舞が始まる。舞殿中央に吊りさげていた白開を降ろし手に持ち白開の内側が氏子達に見える様に廻るが決して白開を床に着けてはならない。これらの2演目が終わると舞殿が完成する。 次に神を迎える一番神之舞が始まる。この演目の所作には名野川磐門神楽の舞い方の基本となる基本舞(鈴の段・五段・三つ膝・二つ膝・つみかえし・舞しまい)の所作すべてが織り込まれている重要な舞である。続いて4番、5番、6番と神々を迎える舞が続く。よって1番の演目から6番の演目までは順番を変えてはならないと『磐門神楽記』に示されている。7番から15番までは神と遊ぶ神楽舞が続く。神楽奉納最後に舞われる神送りの舞は16番八百登女の舞(夜乙女之舞)である。1965年代まで行われていた夜神楽の名残が残る神楽奉仕者総出演の舞である。現在名野川磐門神楽は、夜神楽は舞わない。
活動拠点
高知県吾川郡仁淀川町名野川地区
設立時期
代表者名
中川文博 宮司
Webサイト
https://www.its-mo.com/detail/KNK_ZPOI-00000000000003225877/
備考

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